エンカウンター・グループとは、アメリカのC.ロジャーズによって始められた集団的グループ体験の一つです。
エンカウンターとは、「出会い」という意味を指します。10人前後の参加者とファシリテーターと呼ばれる促進者1~2人からなるグループで、日常生活から離れた場所で数日間合宿する所から始まりました。
1回につき数時間のセッションを何回か行います。セッションは、たいてい畳の部屋で車座になって行われることが多いです。
それを通して、個人の自己成長・自己開発の促進や、対人関係の改善などを図ることが目的です。
1960年代のアメリカでは産業社会への転換期で、人間性の疎外が問題になった時期に、人間が自分らしく生きるということを目指して、エンカウンター・グループをはじめ、Tグループ、感受性訓練、ゲシュタルト・グループなどの集中的グループ体験が盛んに行われたという歴史的背景があります。