催眠には3つの種類があります。
1つは、催眠術のように人を催眠で操るような催眠ショーです。これは、テレビや舞台で行われる、一種のマジックショーのようなもので、種や仕掛けがあるものとされています。
人は簡単に人の思い通りに操ることができてしまったら、とても怖いし大変な事です。人には防衛機制という働きを持っています。ですので、そう簡単に人を思う通りに操ることなど出来ません。
2つ目は、世間でよく聞かれるかもしれないヒプノセラピー(催眠療法)と言うものです。
これは古典催眠といわれ、催眠と暗示、そしてイメージを用いて、人の潜在意識にダイレクトにコミニケーションを取ることで、心に肯定的な変化を促すことができるセラピーのことを言います。
3つ目は、エリクソン催眠と呼ばれるもので、現代催眠と呼ばれています。
一般の催眠では、スクリプトを利用した催眠誘導を行い、被験者の被暗示性によって催眠に入る人と入らない人がいると考えます。エリクソン催眠では、被験者ごとに適した誘導法を行えば、全ての被験者を催眠へ誘導することが可能としました。
また、一般の催眠では強い暗示を与えるには、深い催眠状態が必要であると考えますが、エリクソン催眠では、浅い催眠状態でも強い暗示による変化を与えることが出来るとしました。
M.エリクソンの行った催眠は、誘導→深化といった課程にとらわれないもので、特に晩年は催眠なのか催眠ではないのか判らないような、一般の催眠と言う定義では収まらない領域へと発展進化したため現代催眠とも呼ばれ、それまでの催眠とは区別されています。
エリクソン催眠から派生したものとして、NLP(神経言語プログラミング)やソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)等があります。
また、催眠状態と瞑想状態は非常に似た無意識レベルでのアプローチを行っている様に感じます。
催眠は西洋的であり、瞑想は東洋的で、起原は違いますが考え方やアプローチの仕方が似ているのではないかと思います。