表現療法とは、非言語でクライエントが表現した絵画や小説、あるいは詩歌、演劇、舞踊など、一般的には「芸術」というジャンルを心理療法に応用した芸術療法から始まりました。
しかし、必ずしも「芸術」にとらわれる必要はなく、クライエントが作成した全ての作品を指して「表現療法」と称すると思います。
さまざまな芸術的活動によって内的な世界を表現し、心理的問題の解決を目指す表現療法の1つです。これら表現療法は、言葉に頼らない自己表現だけでなく、昇華の役割を果たす場合も多いです。
近年注目されている芸術療法として、コラージュ療法があります。コラージュ療法では、さまざまな雑誌や新聞を切り抜き、それを台紙に貼り付けてコラージュ作品を作ります。
他の表現療法として、治療者の指示に従って画用紙に風景を書き込んでいく風景構成法(風景構成法はアセスメントとしても用いられる。)、サインペンなどでなぐり書きを行うスクリプト法、スクイッグル法などがあげられます。
またカラーセラピーなども、表現療法の一つです。