【トランスパーソナル心理療法】

トランスパーソナル心理学とは、”個(パーソナル)を超える(トランス)”という意味です。したがって、トランスパーソナル心理学とは”個を超えた繋がり”を説く心理学のことです。

まず、この人生で起こるすべての出来事は、繋がっているという意味です。分析的な思考に慣れている私たちは、いろいろな出来事をそれぞれ別個にバラバラな観点から捉える傾向があります。

しかし、トランスパーソナル心理学から見れば、すべての出来事は繋がっており、したがって「意味がある」のです。

人生で起きるすべての出来事は繋がっていて、その繋がりには単なる偶然ではない意味がある。と考えるのがトランスパーソナル心理学の説く「つながり」です。

また、トランスパーソナル心理学ではもちろん、人が自分らしい人生を生きることの価値を認めます。しかし単なる「自己実現」にとどまらず、この人生に現れてくるさまざまな呼びかけの声も大切にし、それに従って生きて行けと解くのです。

これまでの心理学では自己実現を重んじる心理学で、それはいわば自力の心理学であったと言えます。

一方、トランスパーソナル心理学では、私たち自身の意図を超えて姿を現してくるさまざまな呼びかけの声を大切にし招き入れることから、他力の心理学の面があります。

従来の心理学を含んで越えるという意味で、トランスパーソナル心理学=自力+他力の心理学と言っても良いかもしれません。