【論理療法】

論理療法とは、アメリカの臨床心理学者A.エリスによって、1995年頃から提唱されはじめた心理療法で、「出来事が悩みを作るのではなく、その出来事に対する自分の信念の偏りが悩みを作るのである」と考えます。

この考えは、ABCDEモデルに基づく療法です。
A.エリスは、ある出来事(A)に対して不合理な信念(B)をもつために、否定的な感情や悩みといった結果(C)が生じると考えました。

特に不合理な信念とは「すべて○○でなければならない」といった、融通の利かない固定的な信念を指します。そこで、不合理な信念に反論(D)し、合理的な信念に修正するよう援助します。

結果、自らの目標達成に向けた行動がとれるようになります(E)。



【参考文献】
宮川 純『臨床心理士 指定大学院対策 心理学 編』河合塾KALS監修 講談社