五感の中でも「におい」、嗅覚系の刺激を最も強く受けるとされている脳の部位は、大脳辺縁系と言われています。
これは発生学的に大脳の中でもっとも古い部位とされており、喜怒哀楽や驚き、恐れ嫌悪などの本能的な感情と、こうした感情にともなって顔色が変わったり、脈拍や呼吸が遠くなったりする生理的な反応を出すのが大脳辺縁系です。
アロマやお香療法は、特に医療を目的としたメディカルセラピーとしての緩和療法やリラクゼーションの分野で広く使用されるようになってきています。
医療の進歩が進めば進むほど、難治性の病気や緩和困難な症状の存在も浮き彫りになってきます。そうした疾患や症状に対しての代替補完療法として、実際に効果を上げ医療機関での導入が世界的に進んでいます。
これからは日本でも、アロマ・お香療法が統合医療の新たな地位を確立するものとされて行くでしょう。
そして、予防医学の観点からも日常生活の中に取り入れることで、生活の質と日常生活動作を改善や向上へとつなげることができると思います。