SCT(文章完成法)とは、不完全な文章が提示されその文章の続きを完成させていく投影法(投映法)です。
例)私は子どもの頃・・・(この続きを自由に書く)
投影法ではありますが、意識的な側面が反映されやすいです。また、回答の歪みが生じやすいです。
例)私は子どもの頃「いつもニコニコしていた」
→ただし、本人がそう意識しているだけで、真実は異なる可能性がある。
また、事実と歪めて回答している可能性も否定できない。
以上のように、投影法ではあるが質問紙法的な特徴を持ちます。
SCT単独で用いられることは少なく、テストバッテリーの一貫として用いられることが多いです。
【参考文献】
宮川 純『臨床心理士 指定大学院対策 心理学 編』河合塾KALS監修 講談社