【WISC(ウィスク:Wechsler Intelligence Scale for Children)】

WISC(ウィスク)とは、ウェクスラー式知能検査の中でも5歳0ヶ月~16歳11ヶ月までの幼児に行われる知能検査です。

WISC(ウィスク)は、2011年1月に最新版WISC-IVが発表され、大幅な改訂が行われました。3つの下位検査が削除され、新しい下位検査が5つ取り入れられるなど、検査の構成が大きく変わり、10の基本検査から全検査IQと4つの指標点の算出が可能となりました。

15の下位検査のうち、5つが新しい検査(絵の概念、語音整列、行列推理、絵の抹消、語の推理)です。

また、妥当性の低さが問題とされていた言語性IQ、動作性IQを廃止し、全検査IQと言語理解・ワーキングメモリー・知覚推理・処理速度の4つの指標得点(群指数から名称変更)を算出する形式変更。

下位検査間、指標特典間のディスクレパンシーを検討することも可能になりました。

下位検査の結果から、子供の誤りの特質を表す7つのプロセス特典を算出することで、得点の原因を詳細に分析することが可能です。



【参考文献】
宮川 純『臨床心理士 指定大学院対策 心理学 編』河合塾KALS監修 講談社