【WPPSI(ウィプシー:Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence)】

WPPSI(ウィプシー)とは、ウェクスラー式知能検査の中でも3歳10ヶ月~7歳1ヶ月までの幼児に行われる知能検査です。

WPPSI(ウィプシー)の最新版はWPPSI-IIIで、言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3種類のIQの下位検査プロフィールによる詳細な診断ができます。幼児向けの精密な知能検査として高い信頼性と安定性を得ています。

知的発達に遅れのある場合は、年齢が7歳1ヶ月を超えても、「テスト年齢換算表」を利用することによって発達の様子を知ることができます。

6種類の言語性下位検査と5種類の動作性下位検査で構成されていて、言語性IQと動作性IQおよび全検査IQを測定できます。下位検査の評価点プロフィールを作成することで、「個人内差」を診断します。

保育所、幼稚園、教育相談所、児童相談所、小児病院などの臨床の場で広く活用されています。

【言語性下位評価】
1.知識、2.単語、3.算数、4.類似、5.理解、文章(補充問題)

【動作性下位検査】
1.動物の家、2.絵画の完成、3.迷路、4.幾何図形、5.積木模様



【参考文献】
宮川 純『臨床心理士 指定大学院対策 心理学 編』河合塾KALS監修 講談社