【声劇台本】名もなき猫の詩♪
《自分でやってみましたので、ご参考にどうぞ》
【以下台本】
《名もなき猫》
「僕は名もなき猫」
「孤独と愛嬌の無さが唯一の自慢だ」
「そんな僕に毎日話しかける少女がいた」
「その少女もまた、孤独と愛嬌の無さが唯一の自慢らしい」
「少女はいつも僕の隣で話しをする」
「暑いだの寒いだの、まるで興味のない話ばかりだ」
「ある日、少女は言った」
『友達になりませんか…?』
「笑えるぐらいに不安そうな顔をするものだから」
「返事代わりにそっと手を舐めてやると」「顔をくしゃっとして幸せそうに笑った」
「月日は流れ、二人で過ごす日々が当たり前となった頃」
「彼女は天国へと旅立った」「あの時と同じ幸せそうな顔で」
「僕は消えゆく彼女の温もりを感じながら静かに泣いた」
「愛を知ってしまった無慈悲な世界に訴え掛けるかのように…」