【閉所恐怖症・とらわれ・宇宙が狭い】40代前半 ・男性

【質問】

今現在、宇宙が狭いんだというとらわれで病んでます。もともと閉所恐怖症はあったのですが、まさか宇宙が狭いなんていうふうに思うとは思ってもなかったので戸惑っています。

狭いから出たい…
でも宇宙からなんて出れない…
の繰り返しで参ってます。食事も喉を通らない状態です。

実は、もともと10年前と昨年に2度パニック発作で治療した経験があります。
薬を服用して2カ月位で普通になるのですが、今回は少し違うような気がしてます。
過去の2度も、実は宇宙が狭いという感覚にとらわれた事はあるのですが、自然と忘れていました。

ですが1カ月前に朝起きて、急にそれが頭に浮かんでしまい今に至ります。
一過性で元に戻るのを期待してますが、昔から頭にこびりついていたトラウマに近いものなら厄介かなとも思ってます。

とにかくこの閉所に閉じ込められてる感じが恐ろしくてたまりません。
助けてください…

ちなみに精神科にもかかってますが、薬をもらうだけで納得できるアドバイス等もらえなかったので、すがる思いでここに書き込みさせてもらいました。
よろしくお願いします。

【回答】

面白い発想ですね(失礼)。
おそらく他のカウンセラーさんは答えることができないでしょうね。

まず、宇宙(コスモス)が狭いということですよね。
では、私たち人間は自分たちのことを小宇宙(ミクロコスモス)と言いますよね。

宇宙(コスモス)が狭いということは、つまり私たち人間も狭いと言うことになりますよ。
あなたは自分のことを狭い人間、つまり小宇宙(ミクロコスモス)も狭いと思いますか?

あなたは人間ですので小宇宙(ミクロコスモス)です。
なぜ人間を宇宙(コスモス)と対比して小宇宙(ミクロコスモス)と表現するのかわかりますか?

人間の体の細胞やそれらの物質の元になる原子・分子・電子・陽子・中性子などが宇宙(コスモス)の星や惑星そして銀河系になぞられるからです。

私たち人間は宇宙(コスモス)そのものです。
あなたが宇宙が狭いと、そのことに憂いていると言うことは、自分そのものを狭いと否定していることになってしまうと言うことになります。

あなたは自分自身のこと本当に狭いと思いますか?

宮沢 賢治もわたしが思うに銀河や宇宙は狭いと思っていたのかもしれません。
そう思っているからこそ、彼は宇宙に興味を持ち本気で宇宙と向き合ったのだと思いますよ。

そして彼は、『銀河鉄道の夜』と言う作品を書き上げたのではないでしょうか…
わたしも宮澤 賢治の作品は好きですし、彼の世界観は素晴らしいと思います。

わたしはカウンセラーでもありますが、双極性障害の当事者でもあり、障害者手帳も持っています。

しかしそれはある種、『特性』だとわたしは思っています。
人間は、どんな人でも得意不得意や得手不得手などあると思います。

しかしそれをどう捉えるかは、あなた次第だとわたしは思います。
わたしはこの特性を生かして、「哲学」「スピリチュアルケア」「心理学」と言った三位一体の学問を勉強しました。

そして、大学の『学位』しか持っていませんが、今年2つの学会で登壇しています。
心理学のことを勉強されておられるカウンセラーはいると思いますが、「哲学」を勉強されておられないカウンセラーさんがほとんどでしょう。

「心理学」のベースは「哲学」です。
ですので、他のカウンセラーさんはすぐにスキルやテクニックと言った「心理療法(ワーク)」に走り、相談者さんの話を真摯に聴かずにそういった問題に真摯に向き合い考えることを避けているようにわたしは思います。

すいません。
ついつい余計なお話までしてしまいまして…

わたしの回答で何かヒントになればと思います。