【詩】ホワイトデーの駆け引き

バレンタインデーの日に 僕はチョコを家族から貰った
だから僕は今日 其のお返しに何をあげるか考えたんだ

そう言えば僕は学生時代に 女の子からチョコを貰った事が無い
僕はあまり目立つ生徒でも無かったし 女の子と親しくも無かった

だから学生時代の本命チョコ そして義理チョコと言う存在を気にした事が無い
また其れが本命なら兎も角 義理チョコとなると曲者だ

だって僕は義理で頂くのに 何でお返しを義理でしないと行けないのか
そんな事を考えてしまう そう言った人間であるからだ

何とも義理と言うものを 形として何かお返しすると言うのは
とても僕にはハードルが高い そしてとても悩むのである

更に社会人に成り一番困ったのが 複数の女性社員から
こう言われて義理チョコを貰った時だ “わたし達一同からのチョコ”です

僕は此の義理チョコのお返しを 纏めて返す訳にも行かず
頂いた女性社員の一人ひとりに お返しした覚えがある

これって男性からしたら とても高いハードルを突き付けられ
そして女性のある意味 “駆け引き”に翻弄させられるのである

しかし今では其の想ひ出も 懐かしく感じられ
今日のホワイトデーのお返しを 僕は家族にプレゼントするのだ