【詩】僕のバレンタインデー

昨日はバレンタインデーで
皆んなチョコを貰っただろうか

僕にとってのバレンタインデーとは
特別な日でも在るのだ

それはビターなチョコレートと同じで
少しほろ苦い想ひ出でも有る

僕はクラスで目立つ生徒では無かったが
学生時代のバレンタインデーの日は

何時もと違ってソワソワしていたのだ
僕は特に期待していた訳でも無かったが

心の奥ではチョコを貰っている友達を見て
羨ましく感じていたのだと思う

そんな僕に女の子からの手紙が届いた
そして僕は放課後に成ると校舎の裏へと向かった

期待はして居なかった僕だが
突然の女の子からの呼び出しに

少し舞い上がって居たのかも知れない
そしてその子から初めてのチョコレートを貰った

その時の僕にはそれが本命なのか
義理チョコなのかも分からなかった

しかし今の僕にはそのチョコの意味がわかる
その時貰ったビターなチョコレートのように

今ではほろ苦い想ひ出と成っているからだ