【詩】皆既月食って何食なの?

僕は昨日の皆既月食を 東京の自宅から確認することが出来たんだ
ちょうどそれは夜の九時過ぎ頃から お月様が隠れ始めたのだった

そう僕らの住んでいる地球が太陽からの影となって お月様を隠すのである
とても神秘的な現象で なんだか狼が出てきそうなまん丸のスーパームーンでもあった

そしてそのお月様は真紅の輝きを放ち 僕らを魅了するのだ
これは何とも珍しい現象であり 睦月の最後の日に満月が二度訪れたのだった

たぶん兎さんも狸さんもきっと 喜んでいたに違いない
そんなことをふと考えながら 僕は皆既月食とスーパームーンを満喫していたのだった

しかも月に二度の満月のブルームーンも満喫し これって一粒で二度おいしいと言う奴か
そうしている間にも大そうな赤銅色を放ち 神々しく輝いているのだった

そして新世界へと僕らを誘うのである 僕はお月様に眼を奪われ吸い込まれないよう
瞼を細め少し距離を取ったのだ 何とも大きなお月様は僕を嘲笑うかのようであった

だから僕はそのお月様に魂を取られまいと 必死になって守っていたのだ
この真紅の色がブラッドムーンなる物で 僕を引力のように引きつけて止まない

だから昨晩から今朝の僕は 何だかとても寝つきが悪かったのであった
この現象は三十五年ぶりとのことで 次回は二千三十七年に成るとのことだ

その時に僕は生きているのかもわからない しかしこうして昨晩を過ごした僕はお月様から
なんだか命の尊さと儚さを教えられたように感じるんだよ そう僕は思うんだよね