【詩】コタツでごろんぱ

この頃急に冷え込んで来てさ 師走もそろそろ中盤に押し迫って来たよね
僕は先月の終わりからさ 押し入れに仕舞ってあったコタツを出してね

一年ぶりにコンセントを差し込んでさ コタツさんの様子を伺ったんだよね
そしたらコタツさんからね 何だか”ブーン”と言う面白い音がさ

僕に奏でてくれるんだよね その音は次第に小さくなって行ってさ
何だか少し焦げ臭い匂いもしてさ 僕はコタツのランプを覗き込んだんだよね

やっぱり一年ぶりのコタツさんはさ ちょっと不機嫌な気持ちだったのかな
それはコタツさんを狭い押し入れにね 一年間もほったらかしていたからなんだろう

僕はコタツのスイッチを何度か入れ直してね 一度コタツさんをリセットかけたんだよね
そしたらコタツさんはさ さっきまでの不機嫌な気持ちを思い直してさ

僕に優しく暖かい温もりをね 届けてくれたんだよね
だから僕はついついコタツの中で居眠りをしてさ 寝てしまったんだよね

久しぶりのコタツとの出逢いにね 僕のこころも身体もあったかくなってさ
いい夢を見ていたんだよね その夢は今年のクリスマスの夢だったんだね

僕はクリスマスの日にね サンタにプレゼントをお願いしていたんだよ
僕がサンタにお願いしていたのはね 今年最初の初雪なんだよね

僕はサンタさんにね ホワイトクリスマスをお願いしていたんだよね
そして夢の中で僕はね サンタさんからホワイトクリスマスのプレゼントをもらったんだよ

みんな嬉しくなってさ 外で雪合戦や雪だるまなんかも作ってね
飛びっきりのクリスマスプレゼントを満喫してさ 犬なんかも駆けまわっていたんだよね

そしてとうとう雪のせいでさ 僕は手から足まで雪で冷え濡れてしまったんだね
そのとき僕は”ハッ”とコタツの中で突然ね 眼を覚ましたんだよ

そしてコタツで寝てしまった自分にね 気がついたんだよね
僕がコタツのランプを観るとね 暗くなって冷たくなっていたんだよ

どうやら一年ぶりのコタツさんはさ 天国に召されてしまったようなんだね
僕は残念で寂しい気持ちにね コタツのランプを観て思ったんだよね

そして改めてサンタさんからのクリスマスのプレゼントがさ 夢であることに気がついたんだよ
だから僕は今年のクリスマスのプレゼントをもう一度さ 良く考えてみたんだよね

そうだサンタさんにさ 今年はコタツのランプをプレゼントしてもらおう