【詩】僕のバレンタインデー

昨日はバレンタインデーで
皆んなチョコを貰っただろうか

僕にとってのバレンタインデーとは
特別な日でも在るのだ

それはビターなチョコレートと同じで
少しほろ苦い想ひ出でも有る

僕はクラスで目立つ生徒では無かったが
学生時代のバレンタインデーの日は

何時もと違ってソワソワしていたのだ
僕は特に期待していた訳でも無かったが

心の奥ではチョコを貰っている友達を見て
羨ましく感じていたのだと思う

そんな僕に女の子からの手紙が届いた
そして僕は放課後に成ると校舎の裏へと向かった

期待はして居なかった僕だが
突然の女の子からの呼び出しに

少し舞い上がって居たのかも知れない
そしてその子から初めてのチョコレートを貰った

その時の僕にはそれが本命なのか
義理チョコなのかも分からなかった

しかし今の僕にはそのチョコの意味がわかる
その時貰ったビターなチョコレートのように

今ではほろ苦い想ひ出と成っているからだ

【詩】振り返れば休日

昨日までの三連休を 皆んな満喫しただろうか
そう日曜日は建国記念の日で 昨日は振替休日だったよね

だから土曜日からの三連休で この休日を楽しんだひとも多かっただろう
僕はこの三連休を 家でゆっくり過ごしたんだよね

そしてテレビを付けると 既にオリンピックの放送が始まっていたんだ
そう韓国で行われている 冬季オリンピックの平昌オリンピックだ

僕はこのオリンピックを観て ふと感じたんだよね
確かオリンピックって 平和の祭典だったよね

でも何だか朝鮮半島では 南と北 そしてそれを取り巻く国々がさ
何かお互いの国のメンツとか 駆け引きに利用してさ

オリンピックに出場している選手達をね 置き去りにしているような
そんな感じにね 僕には感じるんだよね

そして国の指導者と呼ばれるひとや オリンピック組織委員会のひと達はさ
自国中心や自分の組織中心で 自分達のことばかり主張して

オリンピック憲章の意味をさ 考えたり振り返ったことはあるのだろうか
それはドーピング問題のことにも言えると 僕は思うんだよね

選手だけでなくコーチや監督 そして競技団体や国がさ
個人と言うものをさ 蔑ろにしているんじゃないだろうか

僕達わたし達はさ 個性や特性 そして民族や国境の壁を越えてさ
たとえ信じる宗教が違っても お互いを認め尊重し合うことがさ

世界の平和へと 繋がると僕は思っているんだよね
だから僕はさ そう言うオリンピックになって欲しいと

東京2020オリンピック・パラリンピックではね 思っているんだよね

【詩】まめ食って!ぽ

先日の土曜日は節分でさ 僕は家族と豆まきをしたんだよ
でもね 息子が中学校の移動教室でスキー教室に行っていたからさ

我が家では娘と嫁の三人でね 豆まきをしたんだよね
そして恵方巻きも スーパーで買ってきてね

今年の方角の南南東を向いてさ 食べたんだよね
その恵方巻きはさ 太くて食べるのに大きな口を開けてさ

僕はかぶりついたんだよね そしてふと僕はこう思ったんだよ
恵方巻きってさ いつ頃から僕の住む関東地方でも食べるようになったんだろう

そんなことを考えながらさ 僕は恵方巻きを頬張り
そしてその後に娘と嫁でね 豆まきをしたんだよね

その言葉はさ ”鬼はそと 福はうち”と言う掛け声だよね
僕も鬼のお面を被ってさ 娘が投げる豆をベランダの外で待ち構えていたんだね

そしてその声はさ お隣のご近所さんにも聞こえる声でさ
なんだか近所迷惑な気もするけどね この日ばかりは仕方ないよね

それから年の数だけさ 豆を僕は口の中に頬張ったんだよ
幾つ食べたかは 恥ずかしいから言わないでおこう

年々食べる数が増えると同時に 僕は年を取って行くことにさ
気づかされていってね 自分の若かりし頃を思い出したりもするんだよね

こうして今年の節分も無事に終わり 一年の家族の健康を僕は豆から貰った気がするんだよ

【詩】皆既月食って何食なの?

僕は昨日の皆既月食を 東京の自宅から確認することが出来たんだ
ちょうどそれは夜の九時過ぎ頃から お月様が隠れ始めたのだった

そう僕らの住んでいる地球が太陽からの影となって お月様を隠すのである
とても神秘的な現象で なんだか狼が出てきそうなまん丸のスーパームーンでもあった

そしてそのお月様は真紅の輝きを放ち 僕らを魅了するのだ
これは何とも珍しい現象であり 睦月の最後の日に満月が二度訪れたのだった

たぶん兎さんも狸さんもきっと 喜んでいたに違いない
そんなことをふと考えながら 僕は皆既月食とスーパームーンを満喫していたのだった

しかも月に二度の満月のブルームーンも満喫し これって一粒で二度おいしいと言う奴か
そうしている間にも大そうな赤銅色を放ち 神々しく輝いているのだった

そして新世界へと僕らを誘うのである 僕はお月様に眼を奪われ吸い込まれないよう
瞼を細め少し距離を取ったのだ 何とも大きなお月様は僕を嘲笑うかのようであった

だから僕はそのお月様に魂を取られまいと 必死になって守っていたのだ
この真紅の色がブラッドムーンなる物で 僕を引力のように引きつけて止まない

だから昨晩から今朝の僕は 何だかとても寝つきが悪かったのであった
この現象は三十五年ぶりとのことで 次回は二千三十七年に成るとのことだ

その時に僕は生きているのかもわからない しかしこうして昨晩を過ごした僕はお月様から
なんだか命の尊さと儚さを教えられたように感じるんだよ そう僕は思うんだよね

【詩】寒気の予感

今年の冬は昨年に比べて 積雪はどうなんだろう
日本海側では何時もより 寒波の波が押し寄せて

雪の日も多くてさ 雪かきや交通機関のダイヤも乱れて
多くのひと達が 苦労しているのではないだろうか

そしてその寒気は 東日本の関東地方にも迫っている模様である
子供たちは学校の授業が遅れたり 雪を待ち望んでる子供もいる

しかし会社員は朝の通勤ラッシュに加え 雪での電車の間引き運転や徐行運転に戸惑い
みんな苦労して会社に向かうのだ そして何時もの倍以上の時間を掛け会社に到着する

だからと言ってお客様は僕たちの遅刻を ”雪のせいだからしょうがない”と言って許してはくれない
確か誰かが”お客様は神様だ”と言って その様にサービスを提供する必要があるのかも知れない

しかし僕たちはロボットやAI(人工知能)のように 何時も完璧に作業をこなし提供することなど出来ない
そのことは僕ら人間は分かっているはずなのだが ついつい立場が違うと相手の気持ちを汲むことが出来なくなる

僕らはお互いの気持ちを汲もうと 努力することをなぜ怠ってしまうのだろう
相手の気持ちを汲む努力をすれば きっと今まで気づけなかった恋の予感なんかもわかり

きっと素敵な世の中になるのではないか そんなことを気づかせてくれる雪の予感がするんです

【詩】インフルってワンダフル

今年もインフルエンザの季節がやってきた
この冬一番の寒波と共に 西日本から東日本へと上昇して

僕らを毎年困らせるのがインフル君だ
その名もA型 B型 C型と匿名の愉快犯だ

そんなインフル君は ときどき真犯人として
新型インフルエンザとして猛威をふるうこともある

僕らはその対策で毎年 予防接種という名のワクチンを注入する
しかし彼らは変装が名人で 何型になって現れるか予想が出来ない

そして僕らを苦しめ いろんな症状を僕らは味わい苦しむのだ
例えば A型は高熱や関節痛と言った痛みを

またB型は 腹痛や下痢と言ったお腹の症状を
さらにC型は 鼻水などの軽い症状で幼児を狙って

なんて巧みな犯人なんだ
僕らは毎年対策を練るが 彼らのほうが一枚上手だ

そしてインフルエンザに一度掛かってしまうと
僕らはしばらくフリーズして 家でおとなしくしていなければならない

彼らはおそらく僕らを懲らしめ ”ワクワク”しているに違いない
そしてきっとワンダフルって思いながら 僕らを嘲笑っているに違いない

だから僕たちは普段から うがい手洗いをして
彼らからつけ入る隙を与えないよう 予防する必要があるんだね

【詩】センター試験でリトマス試験

僕らの受験戦争が始まった そうセンター試験からの宣戦布告だ
なんてったってアイドル 私は受験生・・・

家族の中で一目置かれる存在 それが受験生
みんなの期待を背負って頑張る それが宿命なのか受験生・・・

どうして大卒必要なのか先生 教えて受験生
僕らをリトマス試験紙で判別しないで先生 それでも頑張る受験生・・・

インフル負けるな受験生 雪に負けるな受験生
それでも僕らは頑張ってるよ お父さんお母さん・・・

夜食を何時もありがとう 僕だけ特別扱い
でも受験に合格したら 今度はダイエットを頑張る受験生・・・

大学時代の勉強役立つのか先生 それを教えて受験生
受験勉強は頑張れるのに なんで大学でサボるんだ受験生・・・

大学卒業すれば就職先あるのか先生 僕のやりたい仕事
大学名を肩書きにする社会 そして一流大学を目指す受験生・・・

一流大学がそんなに偉いのか先生 大学名だけで学部や学科はどうでもいいのか受験生
僕の勉強したいことは何なのか先生 大学名で進学先を決めてしまう受験生・・・

企業は学生を見る目がないのか それとも入社試験で手を抜いているのか人事部
偏差値や出身校でひとを判断していいのか企業 行きたい大学はあるんだ受験生・・・

社会が僕の学歴だけを判断する そんな今の日本社会そして世界
そんなに過去の栄光にすがる必要があるのか学歴 まだまだ発展途上だ受験生・・・

今の僕をちゃんと評価して欲しい受験生
そして将来の夢を持てよ受験生・・・

お前らに言われたくないよ先生 そして社会
僕らは必死に頑張ってるんだ先生 誰のための受験なんだ受験生・・・

だから勉強する意味を教えてくれよ先生
そしてその勉強が何に役立っているのか教えてくれよ先生 頑張れるから受験生・・・

そしたら今よりきっと頑張れると思う受験生
その為に僕らは頑張っているのだから・・・

【詩】聲に恋して

最近の僕はさ どーやら唄にはまってしまったらしい
僕は自分の声にね 自信も無いし声優になるつもりもない

では何故に聲が これほど好きになったんやねん
それって恋してしまったんやねん

僕は聲フェチであったのだろうか
いや違う・・・

僕はある意味ナルシストなのかも
それも違う・・・

では何故に君の声にそんなに敏感なんやろう
それは聲・・・   そして恋・・・

恋は盲目であると誰かが言っていたが
本当の恋とは・・・   もしかして聲に恋してる・・・

嫌いやそんなはずはない
でも君の声が聴きたくて・・・   ああ・・・

無情にも君の声だけ追い求めてる
それって欲求不満なの・・・   自尊心も・・・

そして僕は君の声に重ねて歌うのだ
あぁー 僕らはみんな歌が好き・・・

だから君の声が好き
そして恋を・・・   あぁー 無情に・・・

【詩】大股開き鏡開き

今朝僕が目覚めると なんとも短い脚が大きく開き
まるでがに股の格好で 寝ていたのである

なんともみっともない格好に 僕は打ちひしがれ
そしてどうやらイビキもかいて みっともないことこの上ない

さてさてそんな憂鬱な朝を迎えると 今日は鏡開きと言う事で
うちの嫁さんは朝からぜんざいをこしらえ 朝食のテーブルに添えたのであった

今どきの若い世代には この日本の昔ながらの習慣や伝統行事をどう思っていることやら
今ではすっかりTwitterにInstagramと時代はタイムスリップして 投稿に躍起である

そして周りからツイートやリツイート はたまたフォローを貰えることに幸せを感じている
バーチャルではこころ許せても 対面すると自分を出せずにたちまち雲行が怪しくなるのだ

君たち諸君よ そんなことではAI(人工知能)と将来結婚すればよろしい
ひとに温もりを与えられないひとは 受けとる資格など無いのではないだろうか

僕たちはロボットではない 大股のひとも居れば小股のスリムなひともいる
それが個性でありチャームポイントでもある だって僕らはお互い違うのだから

だからこそその違いを認め合って 僕らは地球丸という惑星で一緒に暮らしているのだよ

【詩】三学期ってどんな楽器

新しい年が始まって そろそろ学校も始まったようだ
待ちに待った三学期と言いたいところであるが 気分が晴れない

どうやら俺のこころは にわかに雨雲から雪雲に変わり
そして”ピチピチ チャプチャプ ランランラン”とは行かないのだよ

これはセオリーと言う名の シナリオ通りの大根役者がすることなんだよ
俺はそこらの役者と違う 一端の名脇役で何十年も飯を食ってきたんだ

だからって主役を射止めようなど これっぽちも思ってはいないんだよ
それは若い者に任せてな オヤジは親父なりのいぶし銀を出すのが奥ゆかしい

若い衆にはこのオヤジの渋さなど分からないと思うが おばちゃまからはウケがいい
そのくらいにしといてやるよ 今日のところはな

さてさて若い衆が一学期だとすると 中堅の主役を張るひと皮むけた役者は二学期なのか
そうすると俺んちは三学期にもう入ったんだな 三学期には三学期にしか出せない色と味がある

このいぶし銀は最近の若い娘どもにも 強もてで人気があるらしい
オヤジはちょっと嬉しくなって ”ニヤリ”とニヒルに笑うのだ

それがまたいい味出して 渋さが光るのである
チャラい男はもうモテないよ 硬い硬派はセンスが良い

そんな自分の色を音として響かせて 今日もオヤジはニヒルに”ヒィヒィヒィ”と笑うのだった