今年も”敬老の日”がやって来たね 僕は亡くなったさ
おじいちゃん おばあちゃんをね 想い起こすんだよね
そして僕は仏壇を祀ってあるさ 部屋に行ってね
仏さまとご先祖さまにね 日頃の感謝をさ
僕は眼を閉じてさ 伝えたんだよね
僕のおじいちゃんと おばあちゃんはね
僕がまだ小学生の頃にね いろいろと面倒をみて貰ったんだよね
僕の父親は僕が小学生の頃にね 単身赴任だったからさ
だからしばらくの間はさ 母親だけの女手ひとつでね
育てられたんだよね 僕は男三人兄弟だったからさ
近くに住んでいたね おじいちゃん おばあちゃんにね
いろいろと面倒をさ 見て貰ったんだよね
そしておじいちゃんとはさ 動物園や工場見学なんかにもね
行った記憶がさ あるんだよね
そしておばあちゃんとはね おばあちゃんがやっているさ
文房具店で漫画を読ませて貰ったりね 文房具を分けてくれたりしてね
いろんなことを教えてくれてさ お店に置いてある自動販売機のね
ジュースをご馳走してくれたりもさ 僕たち兄弟にしてくれたんだよね
そんなおじいちゃん おばあちゃんもさ
年齢を重ねてさ 次第に小さく弱い存在になって行ったよね
そしてそのぶん僕はさ 大きくなり成長したよね
そんな僕が故郷の尾張の國を離れてさ 東京に住むようになってからはさ
疎遠になってしまったよね そして僕が社会人になりさ
すぐにおじいちゃんはさ 眠るように逝ってしまったね
僕はそのとき初めてさ おじいちゃんの静かな亡骸を観たんだよ
それはとても幸せそうなさ 表情をしていたよね
しかしおばあちゃんの死に目にはさ 僕は立ち会うことが出来なかったんだよね
今こうして振り返るとね 僕はおばあちゃんに申し訳ない気持ちがあるんだよ
そして今をこうしてさ 僕は生きている
僕が今あるのはさ 両親やおじいちゃん おばあちゃんがあったからなんだよ
僕はこのことをしっかりと受け止めてさ おじいちゃん おばあちゃんにね
感謝する必要があると思っているんだよ
そしておじいちゃん おばあちゃんがさ しっかりと生きてくれたおかげでさ
僕はこうして今をしっかり生きることがさ 出来るんじゃないだろうか
だから僕はね おじいちゃん おばあちゃんに恥じないよう
これから先もさ しっかりとした生き方をして行く必要があると思っているんだよね
そしてそれを子供たちへとさ 繋げて行く必要があると思っているんだよ