今日は祝日でさ 朝からゆっくりとした時間を過ごしているんだね
そう 今日は今年から始まった”山の日”だよね
こないだまで蒸し暑かった熱気がさ 一気に雨で吹っ飛んでしまったね
そしてさ せっかくの”山の日”がさ 少し残念な一日になってしまったよね
僕はね 今朝早くから眠い眼をこすってさ 飛び起きたんだね
だってさ 今年から始まった”山の日”をさ とても楽しみにしていたからなんだよ
でもね 僕がカーテンを開けるとさ 大粒の雨が滴り落ちていたんだよね
僕は気を取り直してさ 胸いっぱい空気を吸ってさ 外の雲に向かって吹いたんだよね
だってさ 厚い雲を吹き飛ばせばさ
雨が止んでね おひさまが顔を出すと思ったからさ
でもね 僕の吹いた風はね 雲まで届くはずもなくてさ
雨はしとしととね 降っているんだよね
仕方ないからさ 僕は今日出掛けるのを辞めてさ
家でおとなしくしていることにさ 決めたんだよね
そしてしばらくするとね 息子が僕の寝ている部屋のドアをノックしてさ 中に入って来たんだよね
息子はさ 僕に将棋をやろうと言ったんだね
だからさ 僕は朝から息子と将棋の勝負をすることになったんだよね
僕は最近ずぅーとさ 息子に将棋で勝っていたからさ
王将は僕でさ 息子は玉将だったんだよね
そして朝からね 息子と将棋の大勝負をしたんだよ
僕はさ ずぅーとさ
ここのところね 将棋で息子に勝っていたからさ
負けるはずが無いとね 思っていたんだね
でもさ 今朝は息子に負けてしまってさ
”参りました” と言わされてしまったんだよね
勝負は時の運と言うけださ 正にこのことだよね
朝から息子との大勝負でさ 山の神様はさ
僕にね 味方してくれなかったのかな
そしてね また午後の勝負が待っているんだよね
”負けないぞ” これは父親の威厳が掛かった大勝負なのだから
山の神様が笑うよう 今度は僕の勝つ番なんだよ