朝眼が早くに覚めたらね けたたましい雨が降っていたんだよ
僕は昨日の夜にさ ”てるてる坊主”をべレンダの物干し竿にぶら下げたんだね
だってさ 今日の天気が晴れるのを期待していたからね
でもさ やっぱり天気予報通りにさ
雨が空高くから降ってきてね 僕の吊るした”てるてる坊主”にいっぱい雨を染み込ませたんだよ
僕はその”てるてる坊主”を見てね とても悲しい気持ちになったんだよね
だってさ 僕が大切に作った”てるてる坊主”がさ
雨に濡れてさ 泣いているように見えたからね
僕は今日はさ 朝から出掛ける予定があったんだよね
そしてさ 僕は出掛けるのを楽しみにしていたからなんだよね
そう 今日は電車に乗ってさ
僕は久しぶりにね 友達に逢いに行く予定だったからさ
僕は少し残念な気持ちを堪えてね 雨の中を歩いて駅に向かったんだよね
そしてさ 電車に乗って待ち合わせの場所に向かったんだよね
僕が待ち合わせの場所に着くとさ まだ誰もそこには居なかったんだよね
そして僕は不安と期待を感じながら その場所でしばらく待っていたんだよね
少ししてさ 友達がやって来た 僕は嬉しくなって少し顔をほころばせたんだよ
するとさっきまでの不安や緊張なんかもね ”すうー”と消えていったんだよね
僕は不思議に思い 自分のこころに聴いてみたんだよ
すると僕のこころがね 友達の顔に聴いてみなよって言ったんだよね
僕はやって来た友達の顔を観てさ 挨拶をぎこちなくしてみたんだよね
そうするとね 自然と友達の笑顔につられてさ
僕も笑顔になって居たんだね これって不思議だよね
そうだ 僕は思い出したよ
これって”木霊”と一緒じゃないかな
そう思うとね 不思議と僕のこころも”木霊”してさ
みんなの素敵な笑顔でね さっきまでの雨が止んだんだよね