【詩】移動教室

娘が先日さ 移動教室から帰って来たんだよ
小学生最後の移動教室でね 友達といい想い出づくりができただろうか

娘が行った場所はさ 千葉県の岩井というところなんだよね
僕も昔 そこに行ったことがある

そこは海沿いにある 駅から少し離れた場所だったよね
娘にとっては どんな想い出になったのだろう

出掛ける前に 娘から移動教室の予定を僕は聴かされていたんだ
確か初日に 鯵をひらいて干物にしたんだよね

そしてその鯵のひらきを 昨晩の夕食で僕たちは食べたんだよね
君がさばいてくてた鯵の干物は とても新鮮で美味しかったよ

君は自慢げに 僕に鯵の干物を三枚見せてくれたね
それを僕たち一家四人で 美味しく頂くことが出来たんだ

それ以外にも君は 地引き網で海の魚たちを獲ったりさ
鴨川シーワルドで シャチのショウなんかも観たんだろうね

そして夜になり 肝試しやキャンプファイヤーもしたんだろう
僕も小学六年生の時に 移動教室に行った記憶がある

僕が六年生の時に行った場所は 軽井沢だったと思う
確か浅間山の傍まで行って 鬼押し出しなんかを観たことを僕は覚えているんだよ

添乗員の若い女性のひとがさ 一生懸命に説明してくれていた気がする
そしてバスを山頂の方に走らせて行くとさ 雲海が見えたんだよね

僕はその景色をさ 今でも覚えているんだよ
君もきっと 小学生最後の移動教室の想い出をさ

自分のこころのアルバムに 刻んだのだろう
そして何年後 何十年後か月日が流れてさ

その想い出がさ 自分の宝物になっていくと僕は信じているんだよ
まだまだ君は これから幾つもの経験と失敗を繰り返し成長していく

だけど自分が経験してきた想い出は きっと自分の力になってくれると思うんだ
それをお父さんは 信じているんだよね

自分の出した答えに自信を持って 何でもチャレンジして欲しい
僕に出来ることは 君の背中を少し押してあげることぐらいかな

後は自分の力を信じてさ 頑張り楽しむことだと思うんだ
君なら走れる 僕はそう信じて何時までも君を見守っているから

僕も君に負けないよう 一歩ずつ前に進んでいこう