【詩】運動会

先日の土曜日はさ 運動会だったよね
中学生の息子はさ 中学校に入ってこれで二回目の運動会だったよね

僕は去年の息子の運動会にさ 観に行くことが出来なかったんだよ
だってさ 僕はこころの病を抱えているからなんだよね

自分でもさ どうすることも出来ないんだよね
だから今年の君の運動会に観に行けて 僕は君の頑張っている姿を観ることが出来て嬉しかったんだよね

君は身長も低く身体も小さいけどさ 大きな声をあげて応援していたね
確か君が選んだ種目は200m走だったよね でも僕は君のその勇姿を観ることが出来なかったんだ

先日まで僕は体調を崩していたからさ 君の出場する時間に間に合わなかったんだよね
でも僕は 午後から君の勇姿を観に行くことが出来たんだよね

僕が中学生の頃 僕は運動会で何の種目に出場しただろう
確かクラス対抗ではさ ”むかで競争”だったりしたのかな

そして1,500m走を走った記憶もあるんだよ でも僕は足が速い方でもなかったし 運動神経が良かった方でもなかったんだよ
でもさ そのぶん他のところでカバーできると思うんだよね

自分のクラスの応援をしたり 運動会の準備をしたり 元気にあいさつしたり
それはひとから言われるのではなく 自分で探して行くんじゃないだろうか

そして自分は何が得意で 皆んなにどうしたら喜んでもらえるかさ
自分で考え見つけてみると それが君の力になっていくと思うんだよね

自分は本当は何が向いていて 何が得意かはやってみないとわからない
そしてやってみて 好きだと思うことを続けて行くとさ

それがいつかきっとね 君の力になってくれると思うんだよね
最後まで諦めないでさ 自分の可能性を信じることが出来るひとがさ

たぶんそれが 自分の一番の力になってくれると僕は信じているんだよ
君は運動会を通してさ 何を見つけただろうか

その答えを将来さ 君から聴けることを楽しみにしているんだよ