【詩】卒業式

この時期になると 卒業式で少し寂しい気持ちになるね
そうだ去年のこの時期は うちの息子の小学校の卒業式だったんだ

桜の蕾がほころび始めた ちょうどこの時期だったんだよね
今年の卒業式は 小五の娘が六年生を送ったよ

僕にも小学校 そして中学校の時の卒業式があったんだ
あまりはっきり覚えてないけど 確か小学校の卒業式の日に雪が降ったと思うんだ

僕は雪の中を歩いて 着慣れないブレザーを着て卒業式に出席したんだ
でもね小学校の卒業式で 僕はあまり感動したり泣いたりしなかったんだよね

自分でも不思議なくらい 少し緊張した面持ちで卒業証書を貰ったよ
僕の小学校は新設校だったから 僕たち六年生が最初の卒業生だったんだよね

でもねその小学校はね 廃校になり今ではインターナショナルスクールに替わってしまったんだよ
だから僕の卒業した母校はね もう無くなってしまったんだ

そして僕の卒業した中学校は 今でもまだ残っているんだよ
この季節になると 僕は中学校の頃の卒業式を思い起こすんだよね

高校受験が終わり 義務教育から高校生になる不安と期待が入り混じってね
だけど中には高校受験で 卒業式に出席できなかった生徒もいたんだよ

僕は高等教育まで 義務教育にすればいいんじゃないかと思うんだ
だって今の世の中って アルバイトをするにもパートをするにも高卒じゃないと仕事をさせて貰えないんだから

それってちょっと変だよね 義務教育を終えてるのに何で学歴で差別したり評価したりするんだろう
もっとそのひとの良いところを評価して 学歴に関係なく人物で評価すればいいのにね

たぶん僕が思うには アルバイトやパートの面接をするひと達のセンスが無いと思うんだ
だから学歴や経歴で評価して そのひと自身の人物をちゃんと評価できないんだと思うんだよね

僕が一番大切にしたいのは そのひと自身の人物なんだよ
そしてそのひとの人間性が 一番大切だと僕は思っているんだね

四月から新しいスタートを切る新一年生 そして新社会人の皆さん
これから先輩になる生徒や社員と一緒に 何を自分は大切に学びそして働くか

自分軸をしっかり持って 頑張ってくださいね
僕からの 卒業生の皆さんへのエールでした