【詩】蝉の声

秋に近づき 夏の日差しもだいぶ弱まりましたよね
虫の声も鳴きはじめ 秋の気配を感じますよね

でもね夏に盛んに鳴いていた 蝉の声がまだ聴こえるよ
どんな蝉の声だろう

僕は耳を澄まして 聴いてみたんだ
たぶん あぶら蝉の声だと思うよ

もう夏が終わるというのに なんで今ごろ鳴いているのかな
きっと起きるのを間違えて 寝坊してしまったんだろう

七年も土の中にいたから 時間を間違えてしまうのも当然かもね
土から出てきて生きられるのは 一週間ぐらいだよね

その一週間を 懸命に生きるんだよね
あぶら蝉だから ”ジウィウィウィ”って鳴くんだね

僕は夏の終わりに 君たちの懸命な声を聴きながら
夏の終わりを 感じることができたんだ

来年も 君たちの大合唱が聴けるのを期待して