【トランスパーソナル心理学】

今、心理学の中でわたしが最も注目をしている心理学がトランスパーソナル心理学です。
第四世代の心理学とも呼ばれ、「トランスパーソナル心理学」が現代心理学+スピリチュアリティをも含めた心理学です。

このトランスパーソナル心理学は、心理療法や心理学のワークショップ、宗教の修行や瞑想などで人びとが示したさまざまな”超正常”な体験の意義を探求する必要に迫られて生まれた心理学です。

また、臨死体験や体外解脱の体験などで得られる通常の意識とは異なった意識状態、すなわち「変性意識状態」が持つ人間成長上の意義を重く見て、それを中心的な研究課題の一つとする心理学です。

それゆえ、身体とこころのみでなく、魂(霊性)やスピリチュアリティの次元まで含んだ、本当の意味での全人的でホリスティックな人間存在を視野に入れた心理学と言えるかも知れなせん。

そして、一般常識からすれば理解不能な不思議な体験や外から見れば精神病のように見える状態も、実は深い魂(霊性)の成長(スピリチュアル・イマージェンス=精神性の出現)の兆候でありうると考えられています。

この流は、心理学を超えて大きな潮流となりつつあります。
現にWHO(世界保健機関)が「健康」の定義を次のように新しく定義しています。

「健康とは、身体的精神的社会的かつ、スピリチュアルに完全なひとつの幸福のダイナミカルな状態を意味し、決して単なる病気や障害の不在を意味するものではない」

ちなみにWHOの言う「スピリチュアリティ」とは、「自然界に物質的に存在するものではなく、人間のこころに湧き起ってきた観念、とりわけ気高い観念の領域に属するものである」と言った意味のようです。