内観とは文字通り内側を観察することで、自分のいままでの人生において関わりのあった人々に対して、三つの観点から自分はその人にどう接してきたかを調べることです。
以下がその3点です。
■してもらったこと
■して返したこと(してあげたこと)
■迷惑をかけたこと
この3つをじっくりと考え抜く(想起する)ことで、他者に対する考えが自己中心的なものから、他者への感謝の念(ありがたさ)に変わること、そして「お互いさま」の考えへと変化していきます。
今はすたれてしまっているかも知れない「義理」「人情」「恩」という言葉は、時代を超えて人のこころに根ざしているものではないでしょうか?
たとえば、ある人にいつも優しい言葉をかけてもらっていたら、いつかはその人のために何かをしてあげたいと言う気持ちになるように・・・
そういう社会、そしてそういう考えに転換できれば、少しでも今を息苦しいと思いながら人生を送っている人々の世界観は大きく変容できるんじゃないだろうか…
吉本 伊信