Thanatology(死生学)について、哲学者、宗教学者それぞれが、自分の持論を展開されて、今日はとても有意義なサロンであった。
S名誉教授、O名誉教授、T名誉教授がそれぞれ、キリスト宗教の「トマス(トーマス)」の宗教学・・・つまりは、ローマ教皇のあり方について語ることなど普通では聴けない話が盛りだくさんでした。
【価値と存在の融合(宗教と哲学の融合)】
中世のトマス(トーマス)は、哲学者アリストテレス哲学とキリスト教神学を総合し、価値と存在の融合の根拠として神を持ち出す。
トマス(トーマス)によれば、「存在するものすべてが善い」。なぜなら、キリスト教の神は絶対的な善であり、その神が世界のすべてを無から創造したからである。さらに、善が善であるゆえんは、それが望ましいものだからである。ここで、「望ましい」ということは、「望まれている」ということではない。
たとえば、なにかが善いのは、我々がそれを望むからではない。むしろ、善は神によって客観的に実在するがゆえに、望まれるべきものなのである。
ここに最大の今の問題の宗教戦争(キリスト教vsイスラム教との対立が生まれる)
また、『存在と時間』で存在論的解釈学で有名な哲学者ハイデガーが残した名言から導きだされる本当の意味(解釈)は?!
「生きている世界は、自分の世界のそのときの状況がどうであるか、そしてそのときの状況から見てどうであるかによって、さまざまな仕方で現れてくる。生きている世界の内容を決めるのは、常に自分の世界の不安定な流動的な成立であり、その状況的性格である。」
マルティン・ハイデガー
【心理学・臨床心理学】
そうそう、また先日の心理士系大学院のセミナーで、哲学は「理屈だ!」と心理学の先生は言っていたが、哲学は「直観(インスピレーション)」と「感性」であると感じる。
所詮心理学の歴史は1879年にヴントによってライプチヒ大学の心理学実験室で始まった学問にすぎないまだ浅い学問である。
心理学という学問は、目に見えない心を様々な形でデータ化し、それを分析・解釈することで理論を形成していく学問であるというのが模範解答の様であるが…
臨床心理学の場では、また違うのではあるが…
自分は今、どこを目指しているのやら(笑)