人間は、「どう生きるか」「どう死ぬか」と言う大きな問題と、宇宙から見たらほんの一瞬の限られた時間を如何に「より善く」生きるかである。
つまり哲学(Fhilosophia)は、「いかに善く生きるか」「いかに善く死ぬか」を自分で研究し、自分自身の人生のためにどう役立てるか…
また、自分以外の他者のためにどう役立てるかを考え、実行する方法を実際に現実の場で役立てるのが「哲学的スピリチュアルケア」です。
「死生学(Thanatology)」の研究は、哲学・医学・宗教学・神話・民俗学・社会学・社会福祉学・看護学・介護学・宇宙論・美学・芸術などの人間の生死に関わる全ての学問に関連しています。
人はなぜ生きなければならないのか、その謎を解くために人は生きているといっても過言ではありません。
難しい人生観、それでも人はその答えを求めているのです。
この人間のこころの奥底から湧いてくる渇きは、どんな世の中の快楽も、名誉も満たすことはありません。
それを霊魂の渇きの癒し、精神の救い、人格(人間性)の完成を研究して自己自身に、多くの人がお互いに協力し合うのが「哲学的スピリチュアルケア」の目的であると言うことは紛れもありません。
自己洞察+自己形成=自己コントロール(マネージメント)
自己洞察(汝自身を知れ)は、哲学的スピリチュアルケアの父である古代哲学者ソクラテスの第一の教えです。
これを達成すれば、人のスピリチュアル・ライフを知りケアすることが可能になります。
自分の身体・こころ・霊魂(ボディ・マインド・スピリット)を知ることから始める必要があり、これこそが哲学的スピリチュアルケアの中枢をなしています。