【知・情・意】

「知・情・意」とは

知:知識とか知性などに相当する領域
情:感情とか人情などに相当する領域
意:意志とか意図などに相当する領域

マネジメントの観点から照らし合わせると

知:テクニカルスキル
情:ヒューマンスキル
意:コンセプチャルスキル

といった感じになるそうです。

どれもバランスよく保有され、行動に活かされなければなりません。
もちろん、個々個人の経験によって「これらの3要素」は育まれているわけですから、日々更新され続けているのだと考えられます。

知:スキルやテクニック、知識を社会に活かせるか?
情:自己の感情や好みを社会に適合しうるか?
意:自分の意思を社会に通用させられるか?

が一般的な仕事なのではないかと私は思います。

■「知・情・意」を会得するには

「知」
ネットでも本でも世の中は「テクニック盛りだくさん」です。
そして、そこらじゅうに溢れている情報は手に入るでしょう。
いわゆる How to 系の情報になるかと思います。
「モノゴト」を知ってる人は掃いて捨てるほどいらっしゃるので、「インスタントに且つテンポラリーに間に合えば」その場は凌げるかと思います。
しかし本質を知ることは、また別の次元が必要です。

「情」
どれだけ多くの人と関わったか?
あるいは深く付き合ったかという事になるのでしょうか?
もしそうなら両親や兄弟など家族が最も長く、且つ深く関わった存在だと言えるでしょう。
少なからず幼い時に両親から影響を受けているのは間違いないことです。
気分や感情のコントロール(マネージメント)をする必要があるなら、今一度人生を深く振り返ってみるのも良いでしょう。

「意」
こちらは少々骨がありそうです。
おすすめは先達が記した「生き方」にダイレクトに関わるような書物を読むことでしょうか。
もちろん伝記なども良いと思われますが、多くの「古くから残っている書物には」共通点があります。
バイブルや経典といった宗教の関連するもの、四書五経、日本の古くある随筆や書物なども大いに参考になると思います。
いわゆる古典です。 正法眼蔵や枕草子、徒然草・・・。

余談ですが、これらを記した偉人たちはもの凄く若い時期である事に驚きます。
人生を達観し、世間や人間について鋭い洞察をしているので現在でも十分通用する内容なのだと私は思います。

■「知・情・意」を確認することも必要です

「知」
知ってるか、知らないか?
できるかできないか?

ですからほとんどの場合自覚があります。

「情」
冷静になれば大体自覚できます。
激怒したり激しく落ち込むと見失います。
しかしそれも長く続かないので少し時が経てば自覚できるでしょう。
また、身体にも反応が出やすいと思います(震えるとか、泣くとか)。

「意」
これはとても難しいと思われます。
意思や意図は「将来に向けられて」いるようです。
だから、確認できるのは「時がたった将来のある時点」でしかありません。
自分の「意」を確認するのは過去を振り返った時、初めて確認出来るのです。

例えばこの1年間を振り返ってみると、「意識的だったか無意識だったか」に関わらず、身の回りに変化があります。
それらの総和(行動としての結果)が自分の「意」であったと言わざるを得ません。

だから「意」は将来の確認事項として常に残されてしまうのではないかと考えます。
だからこそ、ご自分の人生で「最も大切な要素」なのではないでしょうか?
人生を振り返る「その日」が必ずあなたにも訪れると思いますから…

そして、3つの要素全てが重なり合ってる領域が「身体」だと考えています。
全てのバランスが取れ、調和していればいいですよね…