【短編小説】夏祭り⑩

友達のユウタが待つ一本杉へと向かった、ハヤトとサツキは
八代神社の階段を登って居たのだが

其の途中でサツキの草履の鼻緒が、また切れてしまった
そしてサツキは階段の途中で、しゃがみ込んでしまったのだ

其れを見たハヤトは、サツキにこう言った
「サツキ…」「大丈夫か…」「其の草履、ちょと見せてくれる…?」

こうハヤトがサツキに言葉を掛けると
サツキはとても悲しそうな表情をして、ハヤトにこう答えたのだ

「ハヤトくん…」「ごめん、折角ハヤトくんが直してくれたのに…」
サツキがこう言うと、ハヤトはサツキにこんな言葉を掛けた

「俺の方こそ、ごめん…」「ちゃんと直せなくて…」
こうハヤトは申し訳なさそうに、サツキに言ったのだ

そしてハヤトは、草履の鼻緒が切れた部分を見て、サツキにこう言った
「サツキ…」「此の草履の鼻緒、簡単には直せないよ…」

こうハヤトがサツキに言うと、サツキは今にも泣きそうな表情を浮かべたのだ
ハヤトは何とかしなければと思い、咄嗟にこんな言葉をサツキに言った

「サツキ…」「階段の上まで、俺が背負って行くよ…」
此の言葉を聴いたサツキは、少し嬉しそうな表情を見せ、頷いたのだった

こうしてハヤトとサツキの二人は
ユウタの待つ八代神社の一本杉へと向かったのであった

つづく…