【短編小説】夏祭り⑥

お祭りの屋台で、おじさんから金魚すくいの網(ポイ)と椀を受け取ったハヤトとサツキは

昔のように、金魚すくいの勝負をする事になったのだ
そしてハヤトがサツキにこう言葉を掛けた

「サツキ…」「この勝負、勝ったらどうする…?」
こうハヤトが言うと、サツキはハヤトに向かってこう言ったのだ

「それじゃ、ハヤトくん…」「あんず飴を賭けて、勝負しようよ…」
こう嬉しそうに、サツキはハヤトに答えた

其の言葉を聴いたハヤトは、サツキに向かって
「サツキ…」「よーしわかった、サツキには負けないぞ…」

こうハヤトはサツキに言い、ハヤトはサツキに良い所を見せようと
デメキンの金魚ばかり狙って、掬おうとしたのだった

するとサツキはハヤトに向かって、こう言ったのだ
「ハヤトくん…」「其の黒いデメキン、難しいよ…」

こうサツキがハヤトに言うと、ハヤトはサツキに向かって
「 サツキ…」「俺の方が上手いから、此れはハンデだよ…」

こう真剣な眼差しで、ハヤトはサツキに答えたのだ
其の時、既にサツキは二匹の赤い金魚を掬って居たのだ

しかしハヤトは、サツキに良い所を魅せたい一心で、デメキンばかり狙い
一匹の金魚も掬う事が、出来なかったのであった

つづく…